TeSHが進める
アントレプレナーシップ教育プログラム開発
プログラムの目的・概要
TeSHでは、北陸地域の11大学・3高専が連携し、小中高生・高専生から大学生・大学院生、社会人までを対象としたアントレプレナーシップ教育プログラムの開発を進めています。 私たちが目指すのは、単に「起業家になるための教育」ではありません。社会や地域の課題に気づき、自ら問いを立て、仲間とともに解決策を考え、試し、学びながら行動していく力を育むことです。起業を目指す人だけでなく、企業で新規事業を生み出す人や地域課題の解決に取り組む人など、これからの社会で求められる多様なアントレプレナーシップを北陸全体で育てるため、段階的で実践的な学びの体系を構築しています。
学生から見た学びの選択肢
参画機関が強みを活かしたプログラム開発
北陸の大学や高専には、ものづくり、医療・ライフサイエンス、デザイン、地域連携、知的財産、起業・資金調達支援など、それぞれ異なる強みがあります。 アントレプレナーシップ教育に必要な幅広い学習機会を、一つの機関がすべて単独で整えることには限界があります。そこでTeSHでは、各機関がそれぞれの得意分野を持ち寄り、互いに補い合いながら教育プログラムを開発・整理しています。限られたリソースを個別に抱え込むのではなく、北陸全体で共有し、最適に活用していくことがTeSHのプログラム開発の大きな特徴です。
3つの委員会による「共通プログラム」の開発と体系化
現在、各機関の強みを活かしつつ、TeSH全体でアントレプレナーシップを学ぶための「共通プログラム」の開発を進めています。アントレプレナーシップの学びは一度の講義で完結するものではないため、対象者の成長段階に合わせてフェーズを切り分けています。 この共通プログラムを開発するため、現在TeSHでは3つの委員会を立ち上げています。具体的には、大学生向けの委員会を「前半フェーズ」と「後半フェーズ」の2つに分割し、そこに高校生向けの委員会を合わせた計3つの委員会体制で協議を進めています。
共通プログラムの考え方
大学生・大学院生等向け(8フェーズ)
意識醸成からアイデア創出、ビジネスモデル構築、実行スキルの習得、起業準備へと至る8段階に整理し、「興味を持つ」段階から「事業化を目指す」段階までを見通せる教育体系を整備しています。
高校生・高専生等向け(4フェーズ)
学校現場の探究学習との接続を重視し、興味喚起から課題発見・解決、発表までの4段階を設定し、身近な違和感や地域課題を自分ごととして形にする経験を提供します。 これにより、学生は所属機関の枠を超えて、自分の関心や段階に合ったプログラムを選択できるようになります。
地域と連携した独自のプログラム展開
TeSHの魅力は、北陸の教育資源を「点」ではなく「面」としてつなげることにあります。地域企業や自治体の課題を題材とした実践型プログラムや探究活動を通じて、学生が早い段階から社会とつながる学びを提供しています。また、こうした地域連携のプログラムについては、それぞれの地域特性や課題にきめ細かく対応するため、県ごとに開発を進めています。さらに、開発した教材や運営ノウハウは、参画機関での教育にとどまらず、協賛企業での新規事業研修や自治体の人材育成プログラムなど、地域社会でも活用しやすい形に整理していきます。若者が「何かに挑戦したい」と思ったとき、所属機関や地域にかかわらず、北陸全体でその一歩を後押しできる環境づくりを目指しています。